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『法務省で働きたいけど、国家公務員試験のどれを受ければいいの?』『省庁ごとに別の試験があるの?』と迷っている方も多いですよね。
結論から言うと、国家公務員試験の多くは省庁ごとの試験ではありません。人事院の試験に合格したあと、官庁訪問などで行きたい省庁を選ぶ順番になっています。
この記事を読めば、試験と省庁選びの順番と、法務省や環境省を目指す時に受ける試験の見当がつきます。
国家公務員試験は「省庁ごとの試験」ではない
人事院の総合職・一般職などの試験に最終合格すると、採用候補者名簿に名前が載ります。そこから各府省が面接(官庁訪問など)をして採用を決める仕組みです。
『国家公務員って、省庁がそれぞれ試験をしているんじゃないの?』と思っていた方もいるはずです。
実は、人事院が国家公務員採用試験として行っているのは、総合職・一般職・専門職・経験者採用の4つです。総合職や一般職に合格した人の中から、各府省が採用する人を決めます。
| 段階 | 誰が行う? | 何が決まる? |
|---|---|---|
| 採用試験 | 人事院 | 最終合格(採用候補者名簿に載る) |
| 官庁訪問・面接 | 各府省 | 内々定・内定 |
| 採用 | 各府省 | 実際に働き始める |
人事院は、最終合格者数は採用予定数より多いと説明しています。「最終合格=採用」ではないので、省庁選びの準備も欠かせないんです。
例外:省庁が自分で行う試験もある
ただし、すべてが人事院の試験というわけではありません。
外務省専門職員採用試験は外務省が行っています。ほかにも、厚生労働省・農林水産省の獣医系技術職員や特許庁の意匠審査職員など、各府省が行う試験があります。外務省については外交官になるには国家公務員試験?で詳しく書いています。
試験に合格してから省庁を選ぶ順番
総合職は最終合格のあと、一般職(大卒程度)は第1次試験の合格発表のあとに官庁訪問が始まります。2026年度(令和8年度)の流れで見てみましょう。
省庁を選ぶタイミングは、総合職と一般職で少し違います。ここを知らないと、出遅れてしまうこともあるんです。
2026年度の官庁訪問のスケジュール
| 試験 | 官庁訪問の始まり | 内々定 |
|---|---|---|
| 総合職(春) | 最終合格発表のあと、6月10日(水)から | 6月22日(月)15時以降 |
| 一般職(大卒程度) | 第1次試験の合格発表のあと、7月2日(木)から | 8月12日(水)9時以降 |
一般職では、7月8日から7月26日までは第2次試験の期間なので官庁訪問ができません。7月27日から再開されます。
総合職(教養区分以外)と一般職(大卒程度・教養区分以外)の名簿の有効期間は5年です。その年に行きたい省庁と縁がなくても、翌年度以降にもう一度官庁訪問に挑戦する道が残っています。
総合職の官庁訪問は「クール」という区切りで進みます。2026年度は第1クールが6月10日から12日、第4クールが6月22日でした。第1クールは、オンラインでの面接を希望する人にはオンラインで対応すると決められていました。
内定は10月1日以降に解禁され、受けられるのは1つの省庁だけです。複数の内々定をもらったら、志望度の低い省庁には早めに辞退を伝えます。
- 業務説明会などで省庁の情報を集める
- 第1次試験に合格したら、官庁訪問の予約をする(2026年度は6月25日から)
- 7月2日から官庁訪問で業務説明や面接を受ける
- 第2次試験(人物試験)を受ける
- 8月12日以降に内々定、10月1日以降に内定
人事院の官庁訪問Q&Aでは、遠くに住んでいて訪問の開始が遅れても不利にならないとされています。夏の官庁訪問は、上着やネクタイがなくても差し支えないそうです。
官庁訪問の受け方は国家公務員試験の二次試験と官庁訪問で、内定から採用までは国家公務員試験の採用の流れで紹介しています。

行きたい省庁から試験を逆算する
行きたい省庁が決まっているなら、その省庁がどの試験の合格者から採用しているかを先に調べましょう。同じ省庁でも、総合職・一般職・専門職など入り口が複数あるのが普通です。
『省庁は決まっているけど、試験は何でもいいの?』という方もいますよね。
省庁によって、採用している試験の区分は違います。人事院の「各府省リンク」から、それぞれの省庁の採用ページを見ることができます。
公式の採用ページから分かる例を、いくつか並べてみました。
| 行きたい省庁 | 採用している主な試験の例 |
|---|---|
| 法務省 | 総合職、一般職(大卒・高卒)、法務省専門職員(人間科学)、刑務官、入国警備官、経験者採用など |
| 環境省 | 総合職・一般職(本省の事務系・理工系・自然系)、一般職事務系(高卒程度)、経験者採用・選考採用など |
| 警察庁 | 総合職、一般職(大卒程度・高卒程度)、中途採用、経験者採用など |
| 外務省 | 総合職、外務省専門職員採用試験(外務省が実施)など |
| 国税庁・税務署 | 国税専門官、税務職員など(専門職試験) |
国税専門官などの専門職試験は、受ける試験で働く分野がほぼ決まります。専門職については国家公務員試験の専門職で比べています。
社会人の方なら、経験者採用試験や、各府省が出している公募も入り口になります。人事院の「国家公務員の公募情報」には、各府省の常勤職員や任期付職員などの公募がまとめて載っています。
- 行きたい省庁の採用ページで、採用している試験の区分を見る
- その試験の受験資格と日程を人事院の受験案内で確かめる
- 第1次試験日が重ならない範囲で、受ける試験を組み合わせる
- 業務説明会の日程を早めに押さえる
国家公務員試験で法務省を目指すには
法務省は、総合職・一般職から専門職まで、入り口がとても多い省庁です。どの仕事をしたいかで、受ける試験がはっきり変わります。
法務省の採用試験のページには、受けられる試験がまとめて載っています。
| 試験 | 主な仕事の例 |
|---|---|
| 総合職試験(院卒者・大卒程度) | 政策の企画立案など |
| 一般職試験(大卒程度・高卒者)行政・事務系 | 法務局職員、検察事務官など |
| 法務省専門職員(人間科学) | 矯正心理専門職、法務教官、保護観察官 |
| 一般職試験 技術系 | 法務省大臣官房施設課の法務技官(建築・電気・機械)など |
| 刑務官(大卒程度・高卒程度) | 刑務官の仕事(2026年度に大卒程度を新設) |
| 入国警備官・経験者採用試験など | それぞれの仕事 |
法務省専門職員の3つの仕事
法務省専門職員(人間科学)は、人事院が行う専門職試験です。採用後の仕事は次の3つに分かれています。
- 矯正心理専門職:少年鑑別所での鑑別や、刑事施設での受刑者の資質調査など
- 法務教官:少年院での矯正教育など
- 保護観察官:地方更生保護委員会や保護観察所での更生保護の仕事
『法務省といえば法律の仕事』と思いがちですが、人の立ち直りに関わる仕事も大きな柱なんです。
国家公務員試験で法務省を考える方は、まず法務省の採用試験のページで、やりたい仕事に合う試験を探してみてください。出入国在留管理庁や公安調査庁は、別に採用ページがあります。
人事院の実施状況では、法務省専門職員(人間科学)の倍率(申込者数÷最終合格者数)は、2025年度が4.2倍、2026年度が3.8倍でした。最新は人事院の公表資料で確認してみてください。
国家公務員試験で環境省を目指すには
環境省の本省は、国家公務員試験の区分に応じて、総合職と一般職で事務系・理工系・自然系の3つの職種を採用しています。地方環境局での一般職採用もあります。
国家公務員試験で環境省を目指す方は、まず職種の分け方を知っておきましょう。
環境省の採用情報によると、本省は東京・霞が関にあり、地方の8都市を拠点とする地方環境局、全国各地の事務所や関係機関があります。
環境省の主な採用の入り口
- 本省の事務系・理工系・自然系(総合職・一般職)
- 一般職事務系(高卒程度)
- 一部の地方環境局での一般職採用(令和8年度現在、北海道・東北・中部・近畿・中国四国・九州の6地方環境局)
- 経験者採用・選考採用
- 任期付職員・非常勤職員(アクティブ・レンジャーなど)
自然系の仕事に就きたい場合
自然系の仕事を考えている方は、一般職(大卒程度)の技術系区分にも目を向けてみてください。農学・林学・農業農村工学などの区分があります。
「林学を勉強しているけど、環境省の自然系に関係ある?」
「一般職には林学区分があるよ。どの区分から採用しているかは環境省の採用ページで見てみよう」
自然系の仕事をしたい方は、自分の専攻に合う試験区分がどれかを環境省の採用情報で確かめてみてください。
国家公務員試験.com
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よくある相談:省庁と国家公務員試験
省庁についての相談で多いのは「環境省にはどの試験で入る?」「合格しても採用されないって本当?」「法務省で働くには司法試験も必要?」の3つです。
Yahoo!知恵袋でよく見られている相談の中から、記事のテーマに合うものを要約して答えます。
相談1:環境省で働くには、国家公務員試験のどれを受ければいい?
環境省に勤めたいけれど、国家公務員試験のどの種類を受ければいいのか分からないという相談です。昔のⅠ種・Ⅱ種のどちらを目指すべきかという質問もよく見られます。
今の試験制度では、環境省の本省は総合職と一般職の両方から、事務系・理工系・自然系の職種を採用しています。Ⅰ種・Ⅱ種は平成24年度以前に採用された職員の旧試験名です。
政策の企画立案に関わりたいなら総合職、政策の実行に関わりたいなら一般職、という人事院の説明を目安に考えてみてください。
相談2:最終試験に合格しても、採用されるとは限らない?
法務省や総合職などの国家公務員試験は、最終合格しても採用されるわけではないのかという相談です。
その通りです。最終合格すると採用候補者名簿に載り、各府省が官庁訪問などの面接を経て採用者を決めます。最終合格者数は採用予定数より多いと、人事院も説明しています。
「最終合格したから、もう安心だよね」
「ここからが省庁選びの本番。官庁訪問の準備をしておこう」
相談3:法務省で働くには、司法試験にも合格しないといけない?
法務省で働くためには、国家公務員試験に加えて司法試験にも合格する必要があるのかという相談です。
その必要はありません。法務省の採用試験のページには、総合職・一般職・専門職などの国家公務員試験が並んでいます。
逆に、司法試験に合格した人は、国家公務員採用試験を受けずに各府省の選考で採用される仕組みもあります。

よくある質問
国家公務員試験は省庁ごとに別の試験ですか?
総合職・一般職などは人事院がまとめて行う試験です。合格後に官庁訪問などで省庁を選びます。外務省専門職員のように、省庁が自ら行う試験もあります。
官庁訪問は何か所くらい回ればいいですか?
回る数の公式な目安は、この記事で確認した人事院の資料には見当たりません。内定を受けられるのは1つの省庁だけなので、志望度を考えながら予定を組んでください。
業務説明会に参加しないと不利になりますか?
人事院の官庁訪問Q&Aでは、業務説明会への参加は任意で、参加しなくても不利にはならないとされています。
合格してすぐではなく、大学院を出てから省庁に入れますか?
総合職と一般職(大卒程度)は、採用の時期を延ばすことができます。ただし採用候補者名簿の有効期間は変わらないので、その期間内に採用される必要があります。
前の年度に合格した人も官庁訪問できますか?
名簿の有効期間内なら、試験を受け直さずに官庁訪問に参加できます。例えば2026年度の官庁訪問には、2023年度から2025年度の合格者も参加できます。
まとめ
- 国家公務員試験の多くは人事院の試験で、合格後に省庁を選ぶ
- 総合職は最終合格のあと、一般職は第1次試験の合格発表のあとに官庁訪問が始まる
- 行きたい省庁が決まっているなら、採用している試験から逆算する
- 法務省は総合職・一般職・法務省専門職員・刑務官など入り口が多い
- 環境省の本省は総合職・一般職で事務系・理工系・自然系を採用
- 日程は毎年変わるので、最新は人事院や各府省の採用情報で確認する
国家公務員試験の全体像は国家公務員試験とはで確認できます。





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