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『40代、50代からでも国家公務員を目指せるの?』と気になっている方も多いはずです。
結論から言うと、就職氷河期世代を対象にした国家公務員試験として、人事院と各府省が「中途採用者選考試験(就職氷河期世代)」を行っています。
この記事では、2026年度(令和8年度)の受験資格と日程、筆記と面接で何を準備すればいいかを、人事院の公開情報をもとに順番に見ていきます。
就職氷河期世代の国家公務員試験とは?正式な名前と仕組み
就職氷河期世代向けの試験は、正式には「中途採用者選考試験(就職氷河期世代)」といいます。第1次選考の筆記は人事院、第2次選考の採用面接などは各府省が行う2段階の仕組みです。
「氷河期採用」「氷河期枠」と呼ばれることが多いですが、人事院のページでの名前は少し長めなんです。
国家公務員試験の氷河期採用を調べる時は、この正式名で探すと受験案内にたどり着きやすくなります。
ここで押さえておきたいのは、総合職や一般職のような「採用試験」とは名前が違い、「選考試験」になっている点です。
国家公務員試験の種類や全体の仕組みから知りたい方は、国家公務員試験とは?種類・日程・受験資格を先に読むとつながりが分かりやすくなります。
2026年度に実施される区分と採用予定数
2026年度(令和8年度)の区分は、事務(氷河期)・技術(氷河期)・刑務官(氷河期)の3種類です。
それぞれが地域別に分かれていて、合わせて25区分になっています。
| 項目 | 2026年度(令和8年度)の内容 |
|---|---|
| 試験の名前 | 中途採用者選考試験(就職氷河期世代) |
| 区分 | 事務(氷河期)・技術(氷河期)・刑務官(氷河期)の地域別25区分 |
| 採用予定数 | 合計179名 |
| 第1次選考を行うところ | 人事院 |
| 第2次選考を行うところ | 各府省(採用面接など) |
| 採用日 | 2026年12月以降 |
採用日が「翌年4月」ではなく「2026年12月以降」になっているのも、この試験の特徴です。
転職のタイミングを考える時に、ここは大事なところですよね。
毎年あるとは限らない点に気をつけて
実は、2025年度(令和7年度)はこの選考試験が実施されていません。
2024年度(令和6年度)に行われたあと1年空き、2026年度にまた実施された流れです。
『来年も受けられるだろう』と考えて準備を後回しにすると、チャンスを逃すことも。
最新の実施予定は、人事院の中途採用者選考試験(就職氷河期世代)のページでこまめに確認しておきましょう。
受験資格は生まれ年で決まります
2026年度(令和8年度)の受験資格は、1966(昭和41)年4月2日から1986(昭和61)年4月1日までに生まれた人です。
年度ごとに範囲が変わるので、受ける年の受験案内で確かめてください。
就職氷河期の国家公務員試験は、学歴や職歴ではなく、生まれた年で受けられるかどうかが決まります。
『正社員の経験が短いけど大丈夫?』と不安な方もいるかもしれません。
受験資格に書かれているのは生まれ年の範囲なので、まずは自分の生年月日が入っているかを見るところから始めてみてください。
生まれ年ごとの確認表(2026年度)
| 生まれた日 | 2026年度の氷河期の選考試験 |
|---|---|
| 1966年4月1日以前 | 受験資格の範囲外 |
| 1966年4月2日から1986年4月1日 | 受験資格の範囲内 |
| 1986年4月2日以降 | 範囲外(一般職の社会人試験など別の試験を検討) |
例えば、1975年生まれの人なら、2026年度の範囲にすっぽり入ります。
1986年の4月1日生まれなら範囲内、同じ1986年でも4月2日生まれだと範囲外になるので、境目の年に生まれた人は日付まで見てくださいね。
1986年4月2日以降に生まれた人は、この選考試験の対象ではありません。
その場合は、40歳未満が対象の一般職(社会人試験(係員級))などが候補になります。
どの試験でも共通の「受けられない人」
国家公務員の試験には、全試験共通で受験できない人の決まりがあります。
日本の国籍を持たない人や、国家公務員法第38条に当てはまる人(拘禁刑以上の刑の執行を終わるまでの人など)は受験できません。
- 生年月日が今年度の受験資格の範囲に入っているか
- 日本の国籍を持っているか
- 希望する区分(事務・技術・刑務官)と地域を決めたか
- 第1次選考の試験地にどこを選ぶか決めたか
申込みから合格まで、いつ何を準備すればいい?
2026年度は、5月末から6月初めに申込み、9月に筆記、10月下旬から11月に各府省の面接という流れでした。申込みの前から作文と面接の準備を並行して進めると、後半が慌ただしくなりません。
日程を見ると、申込みから合格発表まで半年近くあります。
ただ、仕事をしながらだと、気づいた時には試験が目の前ということも多いんです。
そこで、2026年度(令和8年度)の実際の日程に、その時期にやっておきたいことを重ねた表を作りました。
| 時期(2026年度の実績) | 選考の段階 | この時期に準備すること |
|---|---|---|
| 申込み前 | 情報集め | 受験案内を読み、区分と地域を決める。基礎能力試験の問題の形を知る |
| 5月27日(水)から6月5日(金) | 申込受付 | 期限ぎりぎりを避けて申し込む。控えのメールを保存する |
| 6月から8月 | 筆記の準備 | 知能分野の問題演習と、作文を時間内に書く練習を交互に進める |
| 9月6日(日) | 第1次選考(基礎能力試験・作文) | 試験地への移動時間と受付時刻を前日までに確認する |
| 9月から10月中旬 | 結果待ち | 志望する府省の仕事を調べ、面接で話す職務経験を整理する |
| 10月16日(金) | 第1次選考通過者の発表 | 通過していたら、各府省の面接の案内をすぐ確認する |
| 10月29日から11月11日 | 第2次選考(各府省の採用面接等) | 志望理由と経験を自分の言葉で話す練習をする |
| 11月18日(水) | 合格者の発表 | 採用までの手続きの案内に沿って進める |

結論から言うと、いちばん差がつきやすいのは「6月から8月」の過ごし方です。
申込みを終えてから筆記までの約3か月を、どう使うかを早めに決めておきましょう。
仕事と両立しながら進めるコツ
『平日は帰りが遅くて、まとまった時間が取れない』という方も多いですよね。
その場合は、平日と休日で取り組む中身を分けてしまうと続けやすくなります。
| 使える時間 | 向いている勉強 |
|---|---|
| 通勤中や昼休みなどの短い時間 | 人文科学や社会科学など知識分野の確認、文章理解の問題を1問ずつ |
| 平日の夜 | 数的処理・資料解釈など、手を動かして解く問題を数問 |
| 休日 | 作文を50分で書く練習、基礎能力試験を時間を計って通しで解く |
| 申込み後から試験前 | 間違えた問題の解き直しと、作文の書き直し |
いきなり完璧な計画を立てるより、まずは1週間やってみて、続かなかったところを直すほうが現実的です。
申込受付は約10日間と短めです。2026年度は5月27日から6月5日まででした。「落ち着いたら申し込もう」と思っているうちに締切を過ぎてしまうことがあるので、受験案内が出たらすぐに予定を確認しておきましょう。
申込みは期限日までに受信が完了したものだけが受け付けられます。
日程は毎年変わるので、受ける年の受験案内と人事院の国家公務員試験採用情報NAVIで最新の日付を見てくださいね。
第1次選考の中身は基礎能力試験と作文です
第1次選考は、高校卒業程度の問題が出る基礎能力試験(40題・1時間30分)と、作文試験(1題・50分)です。法律や経済などの専門試験はありません。
『専門の勉強をしたことがないけど、筆記で何が出るの?』という声はとても多いです。
就職氷河期世代の国家公務員試験の筆記は、専門科目ではなく基礎的な力を見る内容なんです。
基礎能力試験の出題の内訳(2026年度)
| 分野 | 内容 | 題数 |
|---|---|---|
| 知能分野 | 文章理解 | 7題 |
| 知能分野 | 課題処理 | 7題 |
| 知能分野 | 数的処理 | 4題 |
| 知能分野 | 資料解釈 | 2題 |
| 知識分野 | 自然科学 | 5題 |
| 知識分野 | 人文科学 | 8題 |
| 知識分野 | 社会科学 | 6題 |
| 知識分野 | 情報 | 1題 |
全部で40題を1時間30分で解きます。
知能分野と知識分野がちょうど20題ずつ、というバランスです。
出題の考え方や分野ごとの進め方は、国家公務員試験の基礎能力試験の解説でくわしく紹介しています。
作文と基礎能力試験はどう使われる?
第1次選考の通過者は、少し変わった決め方をします。
事務と技術の区分では、まず基礎能力試験が原則として満点の30%以上で、一定以上の成績の人の作文を評定します。
そのうえで、作文に合格した人の中から、基礎能力試験の得点が高い順に通過者を決める仕組みです。
さらに、作文の成績は第2次選考の合否にも反映されます。

- 基礎能力試験の得点が原則として満点の30%以上かを確認する
- 一定以上の成績の人の作文を評定する
- 作文に合格した人を基礎能力試験の得点の高い順に並べる
- 上位から第1次選考の通過者を決める
つまり、作文は「書けばいい」ものではありません。
筆記の点数とあわせて、面接の段階まで効いてくる大事な試験です。
『作文は当日なんとかなる』と考えている方は、ここで考え直しておきたいところですね。
独学でいくか、講座を使うか
基礎能力試験は市販の問題集で進める人もいれば、講座を使う人もいます。
どちらがいいかは、自分の苦手と使える時間で決めるのが現実的です。
例えば、数的処理や資料解釈のような計算を使う問題が久しぶりで手が止まる時は、解き方を順番に教えてもらえる環境があると進みやすくなります。
作文も、自分で書いて自分で直すだけだと、伝わりにくい書き方に気づきにくいものです。
- 数的処理や資料解釈の解き方を基礎から確認したい
- 作文を書いて、第三者の添削を受けたい
- 面接で職務経験をどう話すかを練習したい
- 仕事が忙しく、勉強の予定を自分で管理しにくい
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ただ、就職氷河期世代の選考試験に対応しているかは、この記事の時点で確認できていません。
使うかどうか迷ったら、資料請求や説明会で自分の受ける試験に合うかを確かめてみてください。講座の比べ方は国家公務員試験の予備校・通信講座の選び方にまとめています。
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第2次選考は各府省の採用面接です
第2次選考は人事院ではなく、各府省が採用面接などを行います。刑務官(氷河期)の区分は、面接に加えて身体検査・身体測定・体力検査もあります。
第1次選考を通過したら、いよいよ各府省との面接です。
ここからは、志望先の府省ごとに進み方が変わってくるんです。
面接で話すことを先にまとめておく
面接の質問内容は公式には決まった形で公表されていません。
ただ、社会人として働いてきた経験と、なぜ国の仕事をしたいのかは、どの府省でも話す場面が出てくると考えておくと準備しやすいです。
例えば、こんなやり取りを想定して練習してみてください。
「これまでの仕事で、どんな工夫をしてきましたか」
「お客様からの問い合わせを分類して、よくある質問を一覧にし、対応時間を短くしました」
このように、仕事の中身を具体的な行動で話せると、相手に伝わりやすくなります。
志望理由も同じで、「国の役に立ちたい」だけだと、どの府省でも言える話になってしまいます。
「窓口で多くの人の手続きを手伝ってきたので、制度を正しく届ける仕事に関わりたいと思いました」
このように、自分の経験から志望先の仕事へ話をつなげると、面接官もイメージしやすくなります。
経験が華やかである必要はありません。ここが大事なところで、どんな仕事でも「何を考えて、どう動いたか」を話せれば十分に材料になります。
| 準備すること | 具体的な中身 |
|---|---|
| 職務経験の棚卸し | 担当した仕事、工夫したこと、うまくいかなかった時の対応を書き出す |
| 志望先の仕事を知る | 志望する府省のホームページで、どんな仕事をしているかを読む |
| 志望理由 | 自分の経験と、その府省の仕事がどうつながるかを1分で話せるようにする |
| 作文の見直し | 第1次選考で書いた作文の内容を思い出し、話の食い違いがないようにする |
| 刑務官(氷河期)を受ける場合 | 身体検査・身体測定・体力検査があることを確認しておく |

複数の府省に応募できる?
『1次を通ったら、いくつかの省庁の面接を受けてもいいの?』という疑問はよく聞かれます。
第2次選考の進め方は各府省が決めているので、通過後に届く案内と受験案内で確認するのが確実です。
自己判断で動く前に、人事院や志望する府省の案内を読んでおきましょう。
面接の服装や持ち物も、各府省からの案内に書かれていればそれに従ってください。案内に書かれていないことは、志望先の担当窓口に問い合わせると安心です。
氷河期の選考試験以外にもある社会人向けのルート
氷河期の選考試験は毎年あるとは限りません。経験者採用試験や各府省の公募など、社会人が受けられるほかのルートも一緒に調べておくと選択肢が広がります。
就職氷河期世代の国家公務員試験だけに絞ると、実施されない年に動けなくなってしまいます。
ほかのルートもあわせて知っておくと、準備した力をむだにせずに済みますよ。
| ルート | 対象のイメージ | 2026年度の主なポイント |
|---|---|---|
| 中途採用者選考試験(就職氷河期世代) | 1966年4月2日から1986年4月1日生まれの人 | 筆記は高校卒業程度の基礎能力試験と作文。採用予定は合計179名 |
| 経験者採用試験(係長級(事務)) | 民間企業などで実務経験がある人 | 府省合同A・Bがあり、学歴ごとに必要な経過年数が決まっている。第1次試験は10月4日(日) |
| 一般職(社会人試験(係員級)) | 40歳未満の人 | 2026年度は事務区分が休止。技術と農業土木の区分を実施 |
| 各府省の公募 | 専門的な資格や経験がある人など | 人事院の「国家公務員の公募情報」に各府省の募集がまとめられている |
経験者採用試験との違い
経験者採用試験は、民間企業などで実務経験がある人を、国の機関の係長級以上の官職に採用する試験です。
経験論文試験があり、職務経験の具体的な内容や志望動機などが問われます。
就職氷河期世代の人でも、経験者採用の受験資格を満たしていれば受けられます。
2026年度は第1次試験日が氷河期の選考(9月6日)と経験者採用(10月4日)で別の日でした。
くわしくは国家公務員試験の経験者採用や、秋に行われる試験をまとめた秋に実施される国家公務員試験も読んでみてください。
- 専門試験を受けずに挑戦したい
- 生まれ年が受験資格の範囲に入っている
- 係員として現場の仕事から始めたい
- 今年度は実施されない、または受験資格から外れている
- 民間での経験を係長級で生かしたい
- 特定の資格や専門性を生かして働きたい
社会人から国家公務員を目指す道の全体は、社会人が国家公務員試験を受けるにはでまとめています。
よくある相談に答えます
就職氷河期世代の国家公務員試験について、知恵袋などでよく見かける相談を要約し、人事院の公式情報の範囲で答えていきます。
40代からの挑戦は無謀?
『40代で、10月の試験に挑戦するのは無謀でしょうか』という相談はとても多く見られます。
結論から言うと、受験資格は生まれ年で決まっているので、範囲に入っていれば年齢を理由に受けられないことはありません。
参考までに、2024年度(令和6年度)の実施状況は、申込者3,909人、第1次選考受験者2,370人、第1次選考通過者993人、合格者151人でした。
2026年度(令和8年度)は申込者が合計5,116人(採用予定179名)と公表されていますが、結果はまだ確定していません。
なお、試験の時期は年度で変わります。2026年度の第1次選考は9月6日(日)でした。
どんな問題が出るの?
『氷河期世代の試験は、どんな問題が出るのでしょうか』という質問もよく見かけます。
2026年度の第1次選考は、高校卒業程度の基礎能力試験40題と、作文試験1題でした。
法律や経済の専門試験はないので、まずは知能分野と知識分野の問題の形に慣れるところから始めてみてください。
択一のボーダーは何点?
『今年の択一のボーダーは何点くらい?』と気になる方もいますよね。
ただ、合格に必要な点数は年度ごとの受験者の成績で変わり、この記事で予想することはできません。
公表されている決め方は、基礎能力試験が原則として満点の30%以上で、作文に合格した人を得点の高い順に通過者にする、というものです。
点数の目安を気にするより、作文まで含めて仕上げておくほうが確実ですね。
来年以降も募集はある?
『この試験は来年以降もあるのでしょうか』という相談もあります。
2025年度は実施されず、2026年度に実施されたように、毎年行われるとは限りません。
次の実施があるかどうかは、人事院の発表を待つしかないのが正直なところです。
知恵袋の相談は過去の年度のものも多く、受験資格の年齢や試験の時期が今と違う場合があります。今の条件は、その年度の受験案内で確かめてください。
よくある質問
就職氷河期世代の国家公務員試験は、大学を出ていなくても受けられますか?
2026年度(令和8年度)の受験資格は、1966年4月2日から1986年4月1日までに生まれた人と生まれ年で決まっています。学歴の条件は受験資格に書かれていません。全試験共通の受験できない人の決まりもあるので、受験案内で確認してください。
第1次選考の試験地はどこですか?
2026年度は、札幌・仙台・東京都・名古屋・大阪・広島・高松・福岡・那覇の9か所でした。年度によって変わる可能性があるので、受験案内で確かめてください。
合格したらいつから働くのですか?
2026年度の採用日は2026年12月以降とされています。一般職などの多くの試験のように翌年4月とは限らないので、今の勤め先との調整も早めに考えておくと安心です。
専門試験の勉強は必要ですか?
2026年度の第1次選考は基礎能力試験と作文で、専門試験はありません。刑務官(氷河期)の区分は、第2次選考で身体検査・身体測定・体力検査もあります。
まとめ
- 就職氷河期世代向けの試験の正式な名前は「中途採用者選考試験(就職氷河期世代)」
- 2026年度は1966年4月2日から1986年4月1日生まれが対象で、採用予定は合計179名
- 第1次選考は基礎能力試験40題と作文、第2次選考は各府省の採用面接など
- 作文の成績は第2次選考の合否にも反映される
- 2025年度は実施されておらず、毎年あるとは限らない
- 経験者採用試験や公募など、ほかの社会人向けルートも一緒に調べておく





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