秋に実施される国家公務員試験|10月の試験と準備

秋に実施される国家公務員試験と10月の流れを紹介する記事のアイキャッチ

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『国家公務員試験って春だけじゃないの?』『秋にも受けられる試験はある?』と気になっている方も多いですよね。

結論から言うと、国家公務員試験は秋にもいくつか行われます。2026年度(令和8年度)は、総合職の教養区分(秋)、高卒者試験、経験者採用、就職氷河期世代の選考などが9月から10月に第1次試験を迎えました。

この記事を読めば、秋の試験のうち自分が受けられるものと、10月に何が起きるのかが分かります。

目次

秋に実施される国家公務員試験は主に5つです

先に結論

2026年度(令和8年度)に秋に第1次試験があったのは、次の試験です。総合職の教養区分(秋)、一般職(高卒者)と社会人(係員級)、税務職員、経験者採用、就職氷河期世代の中途採用者選考。どれも対象になる人がはっきり分かれています。

国家公務員試験というと、3月の総合職や5月の一般職(大卒程度)のイメージが強いですよね。

実は、秋の試験は「誰が受けるか」がそれぞれ違うんです。大学生向け、高校生向け、社会人向けと、入り口が分かれています。

秋の試験(2026年度)主な対象第1次試験最終合格発表
総合職 教養区分(秋)大学生(大学1年生の3月から)など10月4日(日)12月17日(木)
一般職(高卒者)高校3年生・高校卒業2年以内の人9月6日(日)11月17日(火)
一般職(社会人(係員級))40歳未満で高卒者試験の期間を過ぎた人9月6日(日)11月17日(火)
税務職員高校卒業3年以内の人など9月6日(日)11月17日(火)
経験者採用(係長級(事務))民間企業などの経験がある人10月4日(日)A:11月20日、B:12月4日
中途採用者選考(就職氷河期世代)1966年4月2日〜1986年4月1日生まれ9月6日(日)11月18日(水)

一般職(高卒者)と社会人(係員級)、税務職員は第1次試験が同じ日なので、この中から1つしか受けられません。

日程は毎年変わるので、最新は人事院の試験情報のページで確かめてみてください。年間を通した日程は国家公務員試験の試験日にまとめています。

秋の試験の申込みは夏に終わっています

ここが大事なところです。秋の試験でも、申込みは夏のうちに締め切られます。

2026年度(令和8年度)の受験案内では、高卒者試験の受付は6月12日から6月24日でした。総合職の教養区分(秋)は7月31日から8月24日、経験者採用は7月27日から8月17日です。

『秋の試験だから、9月に申し込めばいいかな』と思っていると間に合いません。受けたい試験が決まったら、春のうちに受験案内を開いておきましょう。

「教養区分の秋、10月4日だって。夏休みの後に申し込めばいいよね」
「申込みは8月24日までだったよ。夏休み中に済ませないと」

よくある失敗

試験日だけを見て、申込期間を見落とすケースです。申込みはインターネットのみで、期限日までに受信が完了したものだけが受け付けられます。

10月の国家公務員試験カレンダー

先に結論

国家公務員試験の10月は、秋の第1次試験と、夏から続く試験の合格発表・第2次試験・内定が重なる月です。自分に関係する行事だけを拾っておくと慌てずにすみます。

「10月の国家公務員試験」と聞いて、何を思い浮かべるかは人によって違いますよね。

受験生には第1次試験の月ですが、春に受けた人には内定の月でもあります。2026年度(令和8年度)の10月に起きたことを並べてみます。

10月の日付(2026年度)起きたこと関係する人
10月1日一般職(大卒程度)・総合職の内定解禁春に最終合格し内々定を得た人
10月1日〜11月5日司法試験合格者の秋期選考の受付司法試験に合格した人
10月4日(日)総合職 教養区分(秋)と経験者採用の第1次試験大学生など・社会人
10月8日(木)高卒者試験・社会人試験・税務職員の第1次合格発表9月6日に受験した人
10月14日〜10月23日高卒者試験などの第2次試験第1次試験の合格者
10月16日(金)就職氷河期世代の選考の第1次選考通過者発表9月6日に受験した人
10月21日(水)総合職 教養区分(秋)の第1次合格発表10月4日に受験した人
10月29日〜11月11日就職氷河期世代の第2次選考(各府省の採用面接など)第1次選考の通過者
10月30日(金)経験者採用の第1次合格発表10月4日に受験した人

10月1日の内定は、1つの省庁からしか応諾できません。複数の内々定がある人は、志望度の低い省庁へ早めに辞退を伝えておきましょう。

天候で試験が動くこともあります

秋は台風の季節でもあります。

2026年度は、高卒者試験と税務職員試験で台風の影響による宮崎市での再実施がありました。実施が危ぶまれる時は、人事院のホームページ「採用試験の重要情報」に案内が出ます。

あなたはどれ?受験者のタイプ別に見る秋の試験

先に結論

秋の試験は、年齢と学歴、職歴で受けられるものがほぼ決まります。まず自分のタイプを確かめてから、受験案内を読み込むのが近道です。

秋の試験が5つあると聞くと、どれを見ればいいか迷いますよね。

ここでは、読者のタイプごとに「秋に狙える試験」を並べてみます。受験資格は2026年度(令和8年度)のものです。

あなたのタイプ秋に受けられる主な試験確かめたいこと
大学1〜3年生総合職 教養区分(秋)生年月日の範囲、春の試験と両方受けるか
高校3年生・卒業2年以内一般職(高卒者)、税務職員など区分と地域、第1次試験地
40歳未満の社会人一般職(社会人(係員級))その年度に実施される区分
民間企業などの経験者経験者採用(係長級(事務))府省合同A・Bの経験年数の条件
1966年4月2日〜1986年4月1日生まれ中途採用者選考(就職氷河期世代)区分と地域、採用は12月以降
秋の国家公務員試験を受験者のタイプ別に分けた図解

大学生なら総合職の教養区分(秋)

総合職の教養区分は、2026年度から春と秋の年2回になりました。

「19歳の春」つまり大学1年生の3月から受けられ、大学4年生までに総合職試験を最大6回受けられます。合格すると採用候補者名簿の有効期間は7年間です。

詳しい区分ごとの違いは国家公務員試験の総合職とはで解説しています。

高校生なら一般職(高卒者)と税務職員

高校3年生にとって、秋はまさに本番の季節ですよね。

一般職(高卒者)は、高校卒業から2年以内の人と卒業見込みの人が対象です。税務職員は、卒業から3年以内の人と卒業見込みの人が受けられます。

高卒程度で受けられる区分や準備の進め方は、高卒で受ける国家公務員試験で詳しく紹介しています。

社会人なら社会人試験と経験者採用

社会人の方は、年齢と経験年数で選ぶ試験が変わります。

一般職(社会人(係員級))は、1986年4月2日以降生まれで高卒者試験の期間を過ぎた人が対象です。ただし2026年度は事務区分が休止で、技術区分と農業土木区分だけでした。

社会人試験は年度によって区分が休止されるので、毎年の受験案内で実施区分を確かめておきましょう。

「社会人試験の事務区分を受けたいんだけど」
「2026年度は休止だったから、来年度の受験案内が出たらまず区分を見てみよう」

経験者採用(係長級(事務))は、民間企業などの実務経験がある人向けです。府省合同Aと府省合同Bがあり、学歴ごとに必要な経過年数が決まっています。

就職氷河期世代なら中途採用者選考

2026年度(令和8年度)は、1966年4月2日から1986年4月1日生まれの人を対象に、就職氷河期世代の中途採用者選考が行われました。

第1次選考は人事院、第2次選考は各府省の採用面接などです。採用予定数は合計179名で、採用日は2026年12月以降でした。

この選考は2025年度には実施されていません。毎年あるとは限らないので、詳しくは就職氷河期世代の国家公務員試験で確かめてみてください。

総合職の教養区分(秋)は春とどう違う?

先に結論

教養区分は春も秋も専門試験を課さない区分です。春の総合職には教養区分のほかに法律や経済などの区分もあり、秋は教養区分だけ、という違いがあります。

大学生の方がいちばん迷うのが、春と秋のどちらを受けるかですよね。

教養区分は、専攻にとらわれない見識を持つ学生などを採るための区分です。法律や経済の専門試験はなく、総合論文試験と企画提案試験が課されます。

秋の教養区分を受けるよさ
  • 大学1年生の3月から受けられ、受験の機会が増える
  • 名簿の有効期間が7年あり、採用の時期を考えやすい
  • 専門科目を学ぶ前でも挑戦できる
秋の教養区分で気をつけること
  • 第2次試験で企画提案や政策課題討議がある
  • 官庁訪問は12月からで、春の合格者とは時期が違う
  • 区分は教養だけで、専門区分での受験はできない

2026年度(令和8年度)の教養区分の第1次試験は、基礎能力試験のⅠ部(30題・2時間20分)とⅡ部(20題・1時間)、総合論文試験(1題・2時間30分)でした。

第2次試験は、企画提案試験と政策課題討議試験、人物試験です。英語試験は外部試験のスコアに応じて加点される仕組みです。

春と秋の申込者数は?

2026年度の教養区分(春)は申込者3,133人でした。秋は申込者5,795人まで公表されていて、最終合格者数はまだ出ていません(2026年10月時点)。

倍率を比べたい方は、2026年度の春の確定値(申込者数÷最終合格者数=14.7倍)を参考にしつつ、秋の結果は人事院の公表を待ちましょう。

秋の試験に向けた準備の進め方

先に結論

秋の試験は、申込みが夏、勉強の追い込みも夏です。春のうちに受験案内を読み、夏休みを勉強のいちばんの山場にする流れが組みやすいです。

秋の試験までの流れを、時期ごとにまとめてみます。

秋の試験までの5ステップ
  1. 春のうちに人事院の受験案内を読み、受ける試験と区分を決める
  2. 過去問で基礎能力試験の出題形式を確かめる
  3. 夏の申込期間に事前登録と申込みを済ませる
  4. 受験票をダウンロードし、写真を貼るかアップロードする
  5. 第1次試験の後すぐに、第2次試験(面接)の準備に入る
秋の国家公務員試験に向けた準備の流れを時期ごとに示した図解

受験票のダウンロード期間も決まっています。2026年度の高卒者試験などは8月18日から9月3日まででした。

秋の試験ごとの筆記の中身

筆記試験の中身は試験によって違います。

試験(2026年度)第1次試験の主な中身
総合職 教養区分(秋)基礎能力試験Ⅰ部・Ⅱ部、総合論文試験
一般職(高卒者)事務基礎能力試験40題、適性試験120題(15分)、作文試験
経験者採用(係長級(事務))基礎能力試験30題、経験論文試験
就職氷河期世代の選考基礎能力試験40題(高校卒業程度)、作文試験

どの試験にも基礎能力試験があるので、ここが共通の土台になります。基礎能力試験の出題分野は基礎能力試験の出題分野と勉強の順番で詳しく見ていきます。

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よくある相談:秋の試験についての疑問

この章について

知恵袋などでよく見かける相談を要約し、人事院の公式情報の範囲で答えています。

『10月から勉強を始めて、翌年の一般職に間に合う?』

一般職(大卒程度)の行政区分を受けたいけれど、勉強を始めるのが10月になった、という相談はよくありますよね。

人事院は「いつから勉強を始めるべきか」の目安を出していません。なので、間に合うかどうかを数字で言い切ることはできないんです。

ただ、2027年は一般職(大卒程度)の第1次試験が5月2日(日)に前倒しされます。2026年の5月31日より1か月ほど早いので、その分を見込んで計画を立てておきましょう。

『総合職の秋の教養区分と、春の専門区分は両方勉強するべき?』

法学部の学生などから、どちらを受けるか、両方準備するかという相談も見かけます。

教養区分は専門試験を課さず、総合論文と企画提案で見る区分です。春の法律区分などは専門試験(多肢選択式・記述式)が中心で、準備の中身が大きく違います。

どちらにも基礎能力試験はあるので、ここは共通で使えます。そのうえで、専門科目まで手を広げる余裕があるかで決めてみてください。

『氷河期世代の秋の試験に、40代から挑戦するのは無謀?』

『もう40代だし、無理かな…』と感じる方もいるはずです。

2024年度の就職氷河期世代の選考は、申込者3,909人、合格者151人でした。2026年度も申込者は5,116人、採用予定は179名と公表されています。

この選考は、1966年4月2日から1986年4月1日生まれの人のために用意された枠です。第1次選考は高校卒業程度の基礎能力試験と作文なので、まずここに絞って準備してみてください。

よくある質問

国家公務員試験は秋にもありますか?

あります。2026年度(令和8年度)は、総合職の教養区分(秋)と経験者採用の第1次試験が10月4日でした。高卒者試験・税務職員・就職氷河期世代の選考は9月6日です。

国家公務員試験の10月には何がありますか?

2026年度は、10月1日に一般職(大卒程度)などの内定解禁、10月4日に秋の第1次試験、10月中旬から高卒者試験の第2次試験がありました。年度によって日付は変わります。

秋の試験と春の試験は両方受けられますか?

第1次試験の日が違い、受験資格を満たしていれば両方受けられます。総合職の教養区分は春と秋の両方を受ける道もあります。

2027年の秋の試験の日程はもう出ていますか?

2026年10月時点では公表されていません。人事院は申込受付期間などを2026年11月中旬をめどに公表する予定としています。

まとめ

この記事の要点
  • 秋の国家公務員試験は、総合職の教養区分(秋)、高卒者試験、社会人試験、税務職員、経験者採用、就職氷河期世代の選考など
  • 申込みは夏に終わるので、春のうちに受験案内を読んでおく
  • 10月は秋の第1次試験と、春の合格者の内定が重なる月
  • 受けられる試験は年齢・学歴・職歴でほぼ決まる
  • 日程は毎年変わるので、最新は人事院の公式ページで確かめる
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国家公務員試験.com 編集部

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